このテキストでは、伊勢物語の第40段『すける物思ひ』(昔、若き男、けしうはあらぬ女を思ひけり〜)の現代語訳・口語訳とその解説を記しています。. ※伊勢物語は平安時代初期に書かれた歌物語です。. 作者は未詳ですが、 在原業平 がモデルではないかと言われています。.
· 第40段 すける(物)思ひ あかぬわかれ ♂ むかし、若き男、 むかし、わかきおとこ、 昔 …
ここでは、伊勢物語の第40段『すける物思ひ』(昔、若き男、けしうはあらぬ女を思ひけり〜)の品詞分解をしています。 ※現代語訳: 伊勢物語『すける物思ひ』の現代語訳と解説
すける物思ひ 現代語訳. 昔のこと、若い男性が悪くはない女性のことを思っていました。この男性にはおせっかいをする親がいて、男性が女性に恋心を痛いたら困ると、この女性を他へと追いやろうとしています。ただそうは言っても、まだ追いやってはいません。男性は親に養われている身なので、まだ女性をよそにやらないようにと親にお願いをする気迫がなかっ ...
四十 すける物思ひ. むかし、若き男、けしうはあらぬ女を思ひけり。. さかしらする親ありて、思ひもぞつくとて、この女をほかへ追ひやらむとす。. さこそいへ、まだ追ひやらず。. 人の子なれば、まだ心いきほひなかりければ、とどむるいきほひなし。. 女もいやしければ、すまふ力なし。. さる間に、思ひはいやまさりにまさる。. にはかに、親、この女を追ひうつ ...
むかしの若人はさるすける物思ひをなむしける。今の翁、まさにしなむや。 「昔の若者」と「今の老人」は同一人物で、 老人が「わしも若いときは情熱的な恋愛をしたものだが、年老いた今はとても無理じゃのう」と回想している。
昔 の 若人 ((わかうど)) は さる すけ(カ四・已) る(存続「り」・体) 物思ひ を なむ(係助→) し(サ変・用) ける(過去「けり」・体(結))。 今 の 翁 ((おきな)) 、 まさに し(サ変・用) な(強意「ぬ」・未) む(推量「む」・終) や(係助)。
If everything went like clockwork, the ticking would drive us nuts.
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